不動産屋が契約直前に重要書類を提示、変更してくる

不動産取引では、売買契約書や重要事項説明書（重説）など、非常に重要な書類がやり取りされます。しかし一部の不動産会社では、これらの書類を契約日直前にようやく完成させ、買主に十分な確認時間を与えず、急いで記名や押印を促すケースがあります。

なぜ直前に書類を出すのか

このような手口には、買主が資料の内容をじっくり確認できない状況を作り出し、物件のマイナス要因や追加調査が必要な点などに気付かせないまま、契約を進めようとする意図があります。書類には最低限の説明が記載されていても、詳細な説明は省略されていることが多く、買主がリスクを見落としやすくなります。

また、契約後に問題が発覚しても、不動産会社が「重説に記載しています」と主張すれば、説明責任を追及するのが難しくなってしまいます。

取引時に気をつけるポイント

• 契約書や重要事項説明書は、契約日より前に余裕を持って受け取り、内容をしっかり確認しましょう。

• 不明点や疑問があれば、遠慮せずに質問したり、追加調査を依頼しましょう。

• 取引直前になっても重要書類が提出されない場合は、不誠実な対応と判断し、無理に契約を進めないことが大切です。

十分な確認をせずに契約してしまうと、後々想定外のトラブルや損失が発生するリスクがあります。納得できるまで内容を精査し、慎重に取引を進めることが安心につながります。